
ベッドや椅子からの立ち上がりが段々と大変になってきた



立ち上がり時に介助をしているけど、介助する側も体力的に大変
このような声を現場ではよく耳にします。
立ち上がる動作は1日のうちに何回もあることですし、本人だけでなく介助者もその度に大変です。
そこで、この記事ではそんな悩みを少しでも解消させる福祉用具を紹介したいと思います。
立ち上がりにくい原因
立ち上がりにくい原因としては、筋力低下やケガなどによる身体面だけでなく、立ち上がりにくい椅子(特にソファ)を使っていたり、床の状態(フローリングで滑りやすかったり、畳の目が滑りやすい方向になっている)だったり色々あります。
これらの原因を解消したり、立ち上がりの際に何か掴めるものを設置するなどして対処していく必要があります。


立ち上がりに便利な福祉用具
立ち上がり補助マット
立ち上がり時に足元が滑りやすく力が入りにくい時に役立つのが「立ち上がり補助マット」です。
マットの表面が滑りにくい素材になっていて、足がズレずに力が入りやすくなります。結構しっかりと止まるので、すり足で歩かれる方は立ち上がった後の歩き出しに注意が必要です。
軽いものなので、決まった場所だけでなく持ち運んで使えるのもメリットです。



立ち上がりを補助するマットは、利用者からの評判もよくオススメです。
すべり止め付き靴下
これは靴下の裏に滑り止め加工がされている靴下です。
靴下を履くだけでどこにいても滑り止め効果が得られるのがメリットですが、すり足で歩かれる方は滑り止め部分が床に引っ掛かり逆に転倒の危険性も出てくるので注意が必要です。
手すり
重い鉄板に手すり部分が付いた「据置き型」と床と天井を突っ張って設置する「突っ張り型」の手すりがあり、これらはレンタルで介護保険が適用になるので、安く借りることができます。
ベッドサイドやいつも座っている場所など、決まった場所で使うことを目的としています。
重量があるので安心感もありますし、手すりの形も様々あります。
引用元 : 株式会社モルテン
(据置き型手すり ルーツHS サイドタイプ)
介助バー(L字柵)
これは介護用電動ベッドに取り付けることができる立ち上がり補助用のベッド柵です。
ベッドから立ち上がる際に、体の前方に手すりがくるようにベッド柵の一部を可動させることができるので、体を立ち上がりやすい前傾姿勢にさせやすくなります。
引用元:パラマウントベッド株式会社
(スイングアーム介助バー KS-099A)
介護用電動ベッドを使用していてベッドからの立ち上がりを楽に行えるようにしたい場合は、介助バーが非常に有効です。
これも手すりと同じでレンタルで介護保険が適用されます。
まとめ
今回は立ち上がりを行いやすくする福祉用具を紹介しました。
どこからの立ち上がりを行いやすくしたいのかによって、最適な福祉用具は変わります。
もし担当のケアマネージャーや福祉用具の相談員がいるのであれば、まず相談してみるといいと思います。
コメント